講座を終えて

オリガミと科学などについて語る講座、無事終了しました。

「このバラは佐藤さん設計の作品ですか?」とご質問いただいて、講座企画応募の段階では、いくつかの作品を折っていただいて少しお話しする計画だったことを改めて思い出しました。

きっと折り紙が得意な方々がいらっしゃるだろうから、難易度このくらいかなぁ…と試しに折ったうちのひとつが、この、佐藤直幹さんのシンプルローズでした。

書類選考通過して、プレゼン審査のとき、審査員の皆様にもご覧いただいたバラです。

企画採用になり、ORIGAMIが科学など各分野にこんなにも活用されていることを紹介する内容にしましょう、というご提案をいただいて、大きく方向転換することになりました。何十冊もの資料を参照して、ずっと気になっていたあれこれを納得いくまで調べることになり、楽しくも苦しい(久しぶりに論文を書いてる気持ちになった…)長い闘いでした。

最終的には、受講生にとてもお詳しい方々もいらしたので、いくつかの作品を折る講座では「これは折ったことがある」ということになっていたでしょう。その意味では、驚きの多い講座に仕上がったかと思います。

ご紹介しきれなかったこともたくさんあります。一緒に折り紙したいな、という気持ちも残りました。

思い出すのは、皆さんが毎回うなづきながら熱心に話を聞いてくださったことばかりです。講義の前後にも、ご自身のご存知のことなど、個別にお話ししていただき、とても嬉しかったです。

ORIGAMIの広がりを一緒に旅する全4回の講座、慣れないことばかりで至らぬ点も多かったと思います。少しでもお楽しみいただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。本当にありがとうございます。

近くの公民館で折り紙会をしませんか、とご提案しにくいご時世なのが残念でなりません。

ご興味あれば、お声掛けくださいね。

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『バラの折り紙 1枚の紙から作る』のシンプルローズ
佐藤直幹 日本ヴォーグ社 2015

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